• 子ども科学実験教室

 年が明けての今月は、虹色に輝くチョコレート作りにチャレンジ、何とか「作品」を持ち帰ることができました。各家庭で作品の味を楽しむことができたことでしょう。結晶面にオーロラのように光る結晶層を作るのですが、子どもたちが設計通りに本当に時間内に完成させることができるのかというのは、まさしくチャレンジでした。やってみなければわからないことにトライさせているわけです。さて、先月のブログではチャレンジというテーマで、ミスを避けながら無難に確実にできることだけに取り組んで何とか生き延びるという気風が、急速にこの国にまん延しつつあるということを述べました。確実にわかっていること、簡単にできそうなことにしか注力しないのですから、ほぼ成長は期待できないわけです。むしろ、こういった変化のスピードが速い情勢では、相対的に衰退していくことも考えられます。経営の話ですが、成長著しい国家では、むしろ失敗から学んだ起業家により投資をするという文化があるようですね。確かに、日本はちょっとの失敗で信用を失い、二度と銀行が資金を貸さないとか、社会的に立ち直れず、再チャレンジしにくい社会であるようです。教育現場についてもそういった事なかれ主義、工夫や改善を嫌い、現状から進歩して成長することを避ける傾向があるように思えます。特に科学教育については、手間や予算のかかる実験や、もし失敗して事故やケガを生じたら、それはそれは大変だ…ならばひとまずおとなしく無難にそのまま何もせずやり過ごそうという態度につながりやすいわけです…(次に続く)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です