学歴や点数を気にするわりに勉強に興味関心がないとはいかに？＿1
文科省が2020年に実施した日本の若者の意識調査の分析で、わが国の若者のやる気の無さ、学歴や点数、偏差値は気にするが、勉強に対する意欲、興味関心が著しく低いというものがありました。世界規模で実施された調査(日本財団など)でもほぼ同様の分析が行われ、関係者の落胆の声が寄せられていました。確かに、OECD諸国を対象にした調査でも、日本の子どもたちの学力(ペーパー試験)の結果は世界最高水準にあるが、勉強に対する意欲や動機、勉強と社会との結びつきを考える力が異常に弱いという指摘がされています。学力は最高位にあるけど、勉強嫌いでテストのためにその場限りの、いやいや勉強をやってへとへとになっている。そんな姿が思い浮かばれます。それでも学力、結果がともなっていれば良いではないか、という意見もあります。しかし、問題は、これまでのペーパー試験で反映されやすかった知識偏重の学力は、高度情報化社会の中で無用の長物となってしまうのではないか、ということなのです。…(続く)
